性器クラミジアは、現在の日本では一番多い性病です。
クラミジアと言うのは、細菌よりも小さくウイルスよりも大きい病原体です。2010年は性器クラミジアにかかった人の報告件件数が約2万5700件もありました。
北海道の旭川医科大学の研究調査によると、高校生の10人に1人がクラミジアに感染していたという報告もあります。
男性でクラミジアになった人の感染経路を調べると、膣性交のみの人が約48%、オーラルセックスのみの人が約21%、膣性交とオーラルセックスの両方だった人が約31%で、オーラルセックスが関与していることが判ります。
性行為の低年齢化やファッション化、膣性交だけではなくオーラルセックスやアナルセックス(肛門を使った性行為)が一般化していることから、様々な懸念があります。

クラミジアの症状は痛みが発生することが多い

性器クラミジアは、女性の場合は約80%の人が特に何も症状がありませんが、男性の場合は無症状だという人は50~60%ほどで、残りの半数近くの男性は、痛みなどの症状が出ます。

多いのは尿道のムズムズした感じやかゆみですが、中には排尿時に痛みを感じる男性や排尿時に灼熱感を感じる男性もいます。
また水様性の膿(うみ)のような分泌物や透明の分泌物が尿道から排泄されることもあります。
これらは尿道炎の症状です。

また、副睾丸に圧痛や痛みを感じるという症状が出る人もいます。尿道炎から精巣上体炎になった場合は、陰嚢が腫れたり、陰嚢に痛みを感じることもあります。
尿は濁ってきます。発熱する場合もあります。放置すると、男性不妊の原因となるので、男性もしっかりと治療することが大切です。

クラミジアの場合、女性よりも男性に症状が出やすいという傾向がありますので、男性が症状に気がついた場合は、パートナーも一緒に治療を受ける必要があります。
男性が感染しているということは、女性も自覚症状がなくても感染している可能性があるからです。
男性だけを治療しても、また同じパートナーと性交渉を持つと、感染に気がついていないパートナー―からまたクラミジアをもらい、再び感染して、とまるでピンポンのように、クラミジアを男女間で行ったり来たりさせることになってしまいます。

症状に気づいたらすぐに病院へ

男性の場合は痛みなどの自覚症状が出ることが多いので、医療機関を受診する人が多いでしょう。
男性の場合は泌尿器科を受診するのがベターです。女性の場合は、婦人科になります。

未婚女性にとって婦人科を受診するというのは、敷居が高いかもしれませんが、最近は、ファッションビルの中に婦人科のクリニックがあったり、上の階や下の階はヘヤーサロンやブティックだというビルの中に婦人科のクリニックがあったりと、入りやすくなっています。
最近は若い子も、生理痛の緩和にピルを飲むために婦人科を訪れることも増えています。
受験シーズンだと、生理日の調整などで婦人科を訪れる高校生も多いです。恥ずかしがらずにきちんと受診してください。

クラミジアの治療は痛いような苦痛の大きい治療はまず、ありません。抗生物質を飲めば治るので、その点は安心して受診してください。こじらす前に早めに受診して治療を開始することが大切です。