クラミジアの典型例では、おりものが増えますが、これに気がつかないことも多いです。
おりものシートを当てていると、おりものシートの状態を見ることもなく、1日に1回おりものシートを交換してしまいがちです。
そのため、おりものが増えていても気がつかないのでしょう。

パンティーだけでおりものシートを使わない場合は、パンティーがすぐに濡れたり汚れたりして気持ちが悪いので気がつきやすいです。
また、おりものの色を見るためには、あまり色の濃いパンティーよりも白や淡い色のパンティーの方が判りやすいです。

クラミジアの場合は、おりものに色はつきません。水様性でサラサラした透明なおりものが増えます。
おりものの量が増えると、それで気がつく人もいますが、中には特に症状がない場合もあります。
外陰部のかゆみも特にありません。排尿痛もないことが多いです。クラミジアを発症した女性の約80%が無症状だったという報告もあります。

たとえ膣から上行して、子宮頸管炎や子宮内膜炎、卵管炎などを起こしていても、症状に乏しく気がつかないことも少なくありません。

不妊症の相談で訪れた婦人科で、初めて卵管炎が発覚して、よく調べるとクラミジアによる卵管炎だった、というケースも珍しくありません。
また、妊婦検診の際に初めて感染を知らされた、というケースも多いです。妊婦さんの3%くらいの割合で、妊婦検診の際にクラミジアが見つかっています。

胎児への感染のリスクは特に注意

出産まで未受診で、陣痛が来てから産婦人科に飛び込む未受診出産や駆け込み出産をする妊婦さんもいますが、もしもクラミジアに感染していた時は、産道感染によって新生児にも感染します。
その結果、新生児肺炎や新生児封入体結膜炎という病気を来たすことがあります。
妊娠反応で妊娠を確かめたら、必ず妊婦検診を受けて、クラミジアも調べてもらうことが重要です。

それでなくても、若い女性には敷居が高いのが婦人科受診でしょう。その上にクラミジアは症状がないので、受診する機会もなく、治療の機会もありません。
そのため、感染に気がつかずに不特定多数の人と性交渉を持つと、クラミジアが増え続けます。

クラミジアの実際の報告件数は、上記の通り2万5700人ほどですが、潜在患者がその何倍もいるだろうと推計されています。
今のように増え続けると、100万人以上の患者数となるのも時間の問題だとも言われています。特に多いのが10歳代から20歳代です。