クラミジアは最も罹患者の多い性病です。それは性行為だけが原因ではなく、容易に感染してしまうことも理由とされています。
まずは経路についての知識を身に着けて正しい性交渉に望むことが大切です。それをしっかり心がけていれば、必要以上に恐れることはありません。
加えて自然治癒の有無や自覚症状についても合わせて知っておきましょう。

そもそもクラミジアは粘膜を通じた感染が病気の原因です。
性交渉は粘膜の接触を伴うためリスクが大きいのも当然といえます。ただ性器以外にも粘膜は至る所に存在するものです。その代表例こそ口腔内にほかなりません。
いわゆるオーラルセックスはクラミジアの感染経路となり得ます。口の中は常に歯や食材によって傷つけられやすく、菌の侵入も簡単です。
このため軽い気持ちで始めたオーラルセックスが性病の原因となることも珍しくありません。

一般的に性交渉によって感染する病気でも、口づけや唾液の接触は問題ないとされています。
しかしクラミジアは全く別物です。性器だけではなく咽頭の粘膜にもクラミジアが感染し性病を発症させてしまいます。
もちろん性交渉よりもリスクは控えめであることも事実です。ただ接触時間の長いディープキスになるほど発症の可能性は高まってしまいます。
こうしたパートナーとのコミュニケーションが阻害されてしまうのも、クラミジアの恐ろしさです。

さらに一度も性交渉の機会を持たないにも関わらずクラミジアにかかるケースも存在します。
それは母子感染を経路とするケースです。血液や胎盤が原因ではないものの、出産時に膣内を通ることによりクラミジアに触れてしまいます。
それは赤ちゃんが結膜炎や肺炎に罹患する原因ともなる深刻な事態です。しかも最初からクラミジアを抱えていると、将来にわたって他の性病へのリスクも跳ね上がります。
クラミジアを放置しないことは母親の最低限の義務といえます。実際には出産前に性病を検査することが一般的です。

クラミジアは自然治癒することはある?

あまり知られていませんが、クラミジアが自然治癒することはほとんどありません。
さらに問題なのは自覚症状が出ないまま発症している人が少なくないことです。このためクラミジアに罹患していることを知らずに性交渉に望む人が跡を絶ちません。
このため発症者は極めて多く、10代のうち10パーセントはすでに感染しているともいわれています。
当然ながらこの中には性交渉だけではなく母子感染を経路とする人も少なくないことでしょう。

幸いなことにクラミジアは不治の病ではありません。
病院で診察と治療を受ければ、比較的手軽に完治させることができます。その際には抗生物質の投与が中心となり、早い人なら1回限りの服用で終えることも可能です。
症状そのものは治療直後に収まることが多いため診療を受けて損をすることはありません。また自然治癒したと訴える人は、他の病気で抗生物質を使用していたケースがほとんどです。

自覚症状が無くなったからといって治療を勝手に止めることは硬く戒めなければなりません。
病状が出なくなってもクラミジアは依然として体内に残っています。このため必ず継続的な観測と対処が必須です。
にもかかわらず治療を中断してしまえば、クラミジアが抗生物質に対して耐性を持つことがあります。
こうなれば治療はますます困難です。パートナーや子供への影響を考えれば、医師の指導通りに治療を続けるべきでしょう。

クラミジアは自覚症状に乏しいほど病状がおとなしい一方で自然治癒しないしぶとさも持っています。
放置すれば尿道炎や不妊症に至り、後々まで悩まされることにもなりかねません。
コンドームを使えば完全に防げるもとでもありませんから定期検査のみが有効策です。不特定多数との交渉も控えて、賢い性生活を送っていきましょう。